園長からのひとこと【2017/06】

新緑の美しい季節になりました。新年度が始まって二か月が経ち、子ども達もすっかり保育園に慣れ、楽しく毎日を過ごしています。
先日、5月21日は、親鸞様のお誕生日でした。親鸞様がお生まれになったのは、今から800年以上前になります。親鸞様は、ご自身のことをあまり語っておられませんので、どんな子ども時代を過ごされたのかは分かっていません。 しかし、親鸞様と同じ年に生まれられた明恵(みょうえ)様という僧侶の方が「我、長命なるものや」という言葉を残されています。「私は、有難いことに長生きをさせていただいた」という意味の言葉です。なんと、この言葉は、明恵様が12歳の時に残された言葉なのです。親鸞様がお生まれになった800年前は、食べ物が日本中からなくなる大飢饉や地震等の大災害が頻発した時代だったのです。子ども達が、毎年、当たり前のように何万人と命を落としていた時代です。 12歳まで生きることが、どれほど難しいことであったかが、明恵様の言葉から想像されます。「七五三」という日本独特の儀式習慣も、3歳、5歳、7歳と、ここまで無事に子どもが生きて育ってくれたことに対する、親の痛切な喜びと感謝の想いから生まれてきたものなのでしょう。
平和な時代に生を受けた私たちにとっては、生きることが当たり前のように錯覚してしまいます。しかし、本来、子どもが生まれてくれたこと、生きて育ってくれていることは、決して普通のことではなく、感動すべきありかたいことなのでしょう。深い感動をもって、日々の子ども達の育ちを受け止めていきたいものですね。

2017-06-06