園長からのひとこと【2021/04】

あちらこちらで鯉のぼりが元気に泳ぐ季節になりました。保育園では、新しい年度がスタートし、一ヶ月が経とうとしています。新入園の子ども達にも、素敵な笑顔が見られるようになりました。新型コロナウイルスの第4波の流行が、全国に広がりつつあります。引き続き、感染症対策に細心の注意を払っていきたいと思います。ご家庭においても、十分ご注意ください。

さて、今年もツバメの子育ての様子が保育園でも見られるようになりました。ツバメの子育ては、巣作りから始まります。3月下旬頃から、田んぼなどから泥や枯れ草を少しずつ運び、直径13㎝ほどのお椀状の巣を作ります。巣が出来上がったら、中に枯れ草や自らの羽毛を敷き詰めてフカフカのベッドを作り、そこに卵を産むのです。ヒナが卵からかえれば、一日500回以上、巣と餌場を往復し、ヒナを育てていくそうです。ヒナの成長のために、親鳥は生きるのです。一つの命を守り育てていくというのは、本当に大変な苦労が伴うものであることが分かります。しかし、そこに命としての美しさがあるのでしょう。

私達も、様々な人達の温かい苦労の中で育てられてきたのでしょう。子育ての苦労の中には、他には代えがたい喜びもたくさん詰まっています。子ども達の命を慈しみ、苦労の中にも命としての美しさを輝かせていける、そんな愛情深い毎日を大切にさせていただきましょう。

2021-04-28