園長からのひとこと【2019/11】

朝夕の空気が冷たくなり、あちらこちらに秋の深まりを感じられる季節になりました。

さて、先日、10 月22日に天皇陛下のご即位が国の内外に正式に発表される、即位礼正殿の儀が皇居において執り行われました。天皇皇后両陛下をはじめ、日本の皇族の方々が、十二単などの日本の伝統的な衣装に身を包み儀式に臨んでいるお姿は、とても厳かなものでした。一方、190以上の国々から招かれた多くの賓客の方々の衣装も、千差万別で目を引くものばかりでした。全員が同じような衣装ではなく、それぞれの自国の文化に育まれた違う正装を身につけた方々が、一同に集っている光景は、とても華やかで美しいものでした。

それぞれの違う歴史を持ち、違う姿をしている人々が、一同に集って日本の国の新たな門出をお祝いしてくださる姿は、平和な温かさを感じさせてくれるものです。違いを認め合うことの温かさと美しさを改めて教えていただいたような気がいたします。

国だけでなく人それぞれも、みんな違いを持っています。仏教では、それぞれの色の花が、それぞれの色の光を輝かせていることを大切に教えています。様々な違う光に出会うことによって、人はより豊かに成長してゆけるのだと思います。新しく始まった令和の時代、違いの中に輝きを味わい、みんなが平和に温かく暮らせる日々を大切にしていきたいですね。

2019-11-01