園長からのひとこと【2019/6】

令和の時代が幕を開け、早くも一ケ月が過ぎようとしています。新人園児の子ども達も、すっかり保育園生活に慣れ、子ども達の明るい声が保育園に響いています。

さて、5月14日に大阪の百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録されることが決まりました。これで、日本の世界遺産は、文化遺産と自然遺産を合わせ23件となるそうです。 23件の中には、萩の産業遺産群など、私達にとって身近なものも含まれています。そんな身近な世界遺産の一つに、平成25年に無形文化遺産として登録された和食があります。

こってりとしたソースで味付けをする西洋料理とは違い、和食は、素材そのものの味を非常に大切にする点や、また、一つひとつの料理に、非常に手間暇をかけている点などが、世界の人々から評価される理由です。西洋のような家畜による食文化ではなく、天候などの様々な条件に左右される農耕や漁業によって育まれてきた日本の食文化には、食べ物は恵まれたものという感覚があります。素材を非常に大切にするのも、自分で手に入れたものではなく、様々な不思議な働きの中で、たまたま恵まれたものという感覚が、日本人にはあったからでしょう。

「食う、食べる、頂く」というように、同じ食事をするにしても、三通りの心持ちがあります。たまたま恵まれた尊い命を大切に頂くという心が、世界を驚かす日本の食文化を育ててきたのではないでしょうか。世界にとって遺産となるような食文化の中で育てられている私たちです。今一度、子ども達と一緒に、命を頂くという大切な感覚を、毎日の食事の中で丁寧に確認していきたいものです。

2019-05-30