園長からのひとこと【2019/1】

年末の慌ただしさが、身に染みる季節になりました。今年も終わりを迎えようとしています。人それぞれの味わいの中で、時は過ぎてゆきます。各ご家庭で、今年一年の思い出を振り返ってみてはいかがでしょう。子ども達は、どんな素敵な思い出を語ってくれるでしょうか。

さて、毎年、京都の清水寺で今年の世相を表す漢字が発表されていますが、今年は、「災」というものでした。今年だけでなく、この数年は、毎年のように大きな災害が世界各地で起こっています。異常気象をはじめ、地球全体が悲鳴をあげているような気さえします。仏教では、自分以外の他の命の悲しみに寄り添い、他の命の幸せを願う心を大切なものとして教えています。それは、あらゆる命は、深いところで全て一つに繋がっているとみていくからです。この世界は、あらゆるものが関わり合って成り立っています。一人ひとり、一つひとつの命は、それぞれが支え合い、恵まれ合う中に生かされています。

平成最後のお正月をまもなく迎えます。ある新聞に、平成の時代は、家族が減少し独身者が増えた時代だと書かれていました。慌ただしい年末年始ですが、家族や様々な人々に恵まれている幸せを、子ども達がたくさん感じられるような温かい時間を大切にしてゆきたいですね。

2018-12-26