朝夕の空気が、やっと冷たくなり、秋の訪れを間近に感じる季節になりました。保育園では、運動会に向けた練習が連日行われ、子ども達のはじけるような元気な姿が、園内に満ち満ちています。
さて、先日、ある本の中で、こんな言葉に出会いました。「犬が犬らしくないことを やることはめったにないが 人間はよく 人間らしくないことをやる(中略)甘いものを 見つけた蟻は 必ず集団に持ち帰るが 人間はこっそり ひとりで食べようとする」
人間らしさというものについて、改めて考えさせられる言葉でした。仏教では、「恥ずかしい」という思いがある存在を人と定めています。「恥ずかしい」という感情は、自分自身の姿を振り返り反省していく姿がなければ生まれてきません。また、それは、自分以外の視線を感じながら生きるということでもあります。様々な人々の眼差しの中で、人は、自分の姿に気づかされ、育てられていくものです。 しかし周りの多くの人々の眼差しを忘れる時、人は、人間らしさを失っていくのかもしれません。
多くの温かい眼差しの中で育てられていく子ども達は、幸せです。運動会に向けて一生懸命頑張っている子ども達です。その子ども達に注がれる多くの温かい眼差しをお待ちしております。運動会には、ご家族そろってお越しください。